徒然ゴシ

中の人(ツカゴシ)が思ったこと、その日あったことをを備忘録代わりに記事にして書きます。不定期更新です。

自分語を作ろう!

こんにちはツカゴシです。

 

 

私ツカゴシ。

以前も触れましたが進学のため地元から離れ、見知らぬ土地で一人暮らしをしています。

 

 

いくら日本の中といえども見知らぬ土地は見知らぬ土地。親戚も知り合いもいないし、地元とは気候も交通状況も違ったので最初は思った以上に異文化を感じる瞬間がありました。

 

 

そんな数ある異文化の中で、引越してきてまず最初に触れ合うことになる異文化ってなんだか分かりますか?

 

 

そう、方言です

 

 

街のおばちゃんやバスの運転手。

バイトを始めたらバイト先の店長やらお客さんやら、塾講師を始めると自分の担当する生徒からその親御さんまで。

 

 

その土地の人間というのは、大抵その土地特有の方言を使いこなし高度なやり取りを繰り広げるもので、どこかしこから聞きなれない訛りや語尾が聞こえてきます。

 

 

中でも年寄りの方言は、若者より強い訛りとよく分からない言葉のオンパレード。そのうえ声がしわがれていて本当に何を言っているか分かりません。

 

 

そんなよそ者の私を苦しめた方言ではありますが、方言はその土地の人の大切なアイデンティティ

素晴らしい個性でもあります。

 

 

最近では博多女子がいいだの、津軽女子も可愛いだの、各地の方言でかわいい女の子にひたすら

「好きです」

と言わせるだけの動画やテレビ企画、まとめサイトを見かけることも。

 

 

数年前には連続テレビ小説あまちゃんで登場した方言「じぇじぇじぇ」が流行語になったこともありました。

 

 

アニメや漫画作品にも陽気な関西弁のキャラクターや訛りの強い田舎者のキャラクターはよく登場しますし、それだけ方言というのはその人を特徴付け、関わる人に何かしらの強い印象を与えることが出来る魅力的な個性の1つだということです。

 

 

しかし方言というものは普段から方言を話す人達と触れ合うことで習得するものです。私くらいの世代はというと、生まれた時には既にテレビが普及しきっていて、標準語を徹底するよう訓練されたアナウンサーによる全国放送の恩恵を子供の頃から当たり前のように受けています。

 

 

更に私を含め、いわゆる核家族に所属していた人達は一般的に方言が強い傾向がある年寄りと話をする機会が少なく、方言を習得するどころか年寄りと話すと「方言きついな」と地元でも思う事が多いのでは無いでしょうか。

 

 

大学に来て色んな人と関わっていると主に東日本出身の人の傾向のような気もしますが、上述の理由からか標準語の要素が強い若者が最近は多い気がします。

 

 

かく言う私もその1人だと思います。

地元から離れればそれなりに無自覚な方言や訛りを感じる瞬間があるんだろうと当初は思っていたのですが、実際のところあまりありません(誰も指摘してくれないだけかもしれませんが…)。

 

 

ちなみに私の地元は、某訛りの強いご当地芸人のイメージが先行しているようで

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「真似してみてよ」

とか

「あの喋り方しないんだね」

と言われることもあります。

 

 

話を戻しますが、

方言とは違い標準語は誰にでも通じるという特性を持っているので、普段から標準語に近い語を話せるということは別に恥ずべきことではありません。

 

 

しかし、特徴的な方言を持たない自覚のある身としては多少なりとも方言に憧れの念があります。

 

じゃあどこかの方言を真似すればいいんじゃない?

 

とも思うかもしれませんが無理に真似をしようものならたちまち「エセ」の汚名が付き周りから痛いやつ認定されネイティブホウゲニヤンにはボコボコにされてしまうことでしょう。

 

下手をすると友達を失いかねません。

いくら憧れがあるとはいえそこまでの覚悟はありませんので大人しく諦めることに…

 

 

 

 

だがしかし!!

なんと一つだけあるのです!

エセにも痛いやつにもならずに方言を習得する方法が!

真似がダメなら

 

自分独自の方言を作れば良いのです

 

方言を喋りたいから自分独自の方言を作ろう!

なんてとても突飛な発想にみえるかもしれませんが動機は違えど独自の方言を生み出した人間は結構います。

今回は中でもそんな凄い人達を参考にして自分語を作ってみようと思います!

さっそくそんな凄い人達と自分語を展望してみましょう!

 

 

 

 

まず1人目はさかなクンです


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お魚の生態に詳しいタレントさんであり魚類学者としても活躍されている凄い人ですね。最近はYouTubeでも精力的に活動されているようです。

 

皆さんもうお分かりでしょうが、

さかなクンといえば魚の生態の話やかわいいお魚のイラストの他、そのキャラクターの基礎となっているものに独自言語である「ギョ弁」があります。

ギョ弁というと

 

「おはようギョざいます(おはようございます)」

「すギョい(すごい)」

の他、

「ギョギョ!」

 

などがパッと思い浮かびますね。

参考のためにさかなクンYouTubeを拝見したところ

「ギョんにちは(こんにちは)」

も使われていました。

 

どうやら「こ」と「ご」を「ギョ」に変換することで成り立っている言語のようです。しりとりの戦術に「ギョ攻め」がありそうな言語ですね。さかなクンとのしりとりだけは避けたいものです。

ギョ弁だと

 

りんご→りんギョ

ゴリラ→ギョりら

こじるり→ギョじるり

工業高校→ギョう業ギョうギョう

午後の紅茶→ギョギョティー

 

といったところでしょうか。

工業高校が

YAH YAH YAH YAH みたいになりましたが。

強引にまとめると、ギョ弁は

特定の音を他の音に変換するとこで成立する方言

と言えるでしょう。

 

 

 

2人目はももちこと嗣永桃子さん


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既に芸能界は引退していらっしゃるようですがこのツインテールと愛らしいキャラクターで人気を博しアイドル好き界隈ではかなり高く評価されている(らしい)こちらも凄い人です。

 

彼女の場合話し方全体が特徴的!

という訳ではないのですが彼女が放つとある言葉に注目をしました。

皆さんもなんとなく予測がついていると思いますが彼女の「おとももち」という言葉は自分語の作成にあたり重要なヒントになると思いました。

 

 

方言は語尾や訛りだけが特徴ではありません。

疲れるのことをこわいと言う地域があったり、捨てる放っておくほかると言う地域があったりというように同じ事象を指す言葉でも地域差が生じることがあります。

 

ももちさんの「おとももち」はこれと同系統の自分語であると私は考えています。更に「おとももち」の素晴らしい点は、語尾にあたる部分にももちさんのキャラクターを載せているところ。「おとももち」は相手に自分という人間を印象付けるこの上ない武器であったに違いありません。アイドルである彼女にとってとても大事な要素でしょう。

 

何か特定の単語を独自のものに変化させ、自分のキャラ付けに運用するというのは、自分語作成においても重要な参考点であると思いました。

 

 

最後は波野イクラちゃん


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1歳半ながら明るい髪色に伸びた前髪と襟足。

インディーズのギターボーカルにいそうなビジュアルをしています。

 

彼独自の言語といえば

  • ハーイ
  • チャーン
  • バーッブゥ

三種の神器で己の喜怒哀楽を表現しコミュニケーションを取るというなかなか穿ったもの。ハイコンテクスト文化と言われる日本で更なるハイコンテクストを求め、その極地に至ったと言われる言語です。

 

キャラ付けの観点から見ても完璧といえる完成度。

チャーン!

の字面だけで多くの日本人がこのハイコンテクストベイビーを想起することでしょう。

 

自分語を作成するにあたって、彼のように独自の文法、語彙を編み出し、まさにオンリーワンの言語を生み出すというのも1つの手段だと思います。オンリーワンである限りキャラ付けもバッチリです。

 

ただ問題があるとすればほぼ確実に意思の疎通が測れないという点。イクラちゃんは1歳半なので許されますが20歳にもなる男が

 

「チャーーン!!バーッブゥッ!!!」

 

などと公の場で口にしたら最後。良くて無視、悪ければ通報。最悪の場合精神病棟へ閉じ込められ更生させられるに決まっています。従って参考として例示しましたがこの線はナシになりますね。

 

 

 

 

さてここまで自分語を作ってきた先人達を展望してきましたが、まとめると自分語には

  • 特定の音を別の音に変えたもの
  • 独自の単語を持つもの
  • 独自の文法、語彙によるもの

がありました。

そしていずれも

独自性を保つことで当人のキャラ付けに貢献していると言えるでしょう。この4点を踏まえればきっと私にも独自の自分語を作ることができるでしょう。

 

 

ここまで分析が進めば卍最強卍です。

僕もこの記事を読んでいるあなたも、もはや立派な自分語クリエイター!

それでは早速自分語を作ってみましょう!!

 

晴れて自分語クリエイターになった私ですがクリエイターとしてはまだまだ未熟

そこで難易度の低そうなさかなクンのギョ弁をヒントに自分語制作をしてみることに。

 

ギョ弁の特徴は特定の音をほかの音に変えるというものでした。

そうなると元の音変換後の音を決める必要があります。

 

まず元の音なのですが、会話の中でよく使われる音という点にさえ気を付ければこれは深く考えなくてもよいでしょう。

会話でさほど使われない「よ」や「ぴ」を変換しても嚙んだ人くらいにしか見えないので「おはよう」「おやすみ」「おっぱい」など普段から幅広くつかうことができる「お」を元の音にしてみることに。

 

問題は変換後の音です

この変換後の音こそ方言に独自性をもたらすので非常に重要だといえます。

そして相手になんとなく「お」の代わりの音であることが伝わるものでなくてはなりません。つまり少なくともO段の音である必要があるのです。

 

特にきついのが独自性という条件。

ギョ弁の場合は、さかなクン以外に「ご」を「ギョ」に変換する人がいないため独自性が成り立っています。つまりいついかなる時も唯一無二である必要があるのです。

 「お」からの変換だと、「おはよう」の変換である「ぽはよう」がTwitterで乱立しているので私が「ぽはよう」を使ってもTwitterに印象が奪われてしまいます。

そのため変換後の音に「ぽ」を設定することはできません。

 

悩みぬいた末に「お」の音は「にょ」に変換することに。

 

おはよう→にょはよう

おやすみ→にょやすみ

俺→にょれ

お前→にょまえ

 

とざっくりですがこんな変換ができます。

どれも聞いたことがないので独自性については完璧です。

 

しかしこれだけでは変な発音の人です。

自分語らしさを醸成するためにもう少し私のイメージを投影できるとよいのですが…。

 

ここで役に立つのがももちさんの例です。

おとももちのように自分を投影した語と似た語を合わせることでその人が表れる新語を創出できるはずです。

 

早速私が表れる語を探索することに。

私の名前ツカゴシなのですがネット活動用のペンネームなどではなく本名の名字です。

漢字にすると塚越。

関東を中心に全国に一万八千人ほどいる少しだけ珍しい苗字です。

塚を使う名字はほかにも塚原、塚野、大塚、石塚、小野塚など仲間が結構いるので被ることが多いのですが、越は「ゴシ」と読むものに限定すると木越や城越、生越など珍しいものが多くあまり被ることがありません。ちなみに検索してみたところゴシ族で一番多いのが塚越、一番少ないのは小屋越の約10人でした。

 

少しだけ逸れましたがつまり

ゴシを元に新語を作る以外の選択肢はないでしょう。

さて、ゴシと抜群に相性のいい語は何でしょう。

普段から使える汎用性とゴシの相性を考え、接続詞「~だし」をそのまま「ゴシ」に変換することに決めました。

 

最近忙しそうだしね→最近忙しそうゴシね

暇だし遊ばない?→暇ゴシ遊ばない?

 

とまあこんな感じでしょうか。

 先ほどの「にょ」と合わせると

 

 

お昼だしおなかすいたからごはん食べに行かない?

→にょ昼ゴシにょなかすいたからごはん食べに行かない?

 

とこんな感じになります。

少し読みにくい気がしますが新しいものに違和感はつきものです。気にしたら負けなので早速実際に使ってみることに。

対面でいきなり使うと流される可能性があるので仲のいい友達にLINEで送信して逃げ場をなくすことに。さらにグループではなく個チャで送信することで返信を強要して強引に相手の受け流しを突破していきます。それでも無視されたときが一番怖いので誰かしら反応してくれそうなグループにも投げていきます。

 

 

さて本来自分語を繰り出し見事に個性を打ち立てる私の様子をチャットのスクショとともにお届けするというのがここから想定されるべき流れなのでしょう。

 

しかし徐々に受け流されみんなの返信が遅くなっていく物悲しい会話が繰り広げられる様子をどうして発信できましょうか。

 

ちなみに被害にあった友人曰く

「よくわからないけどめんどくさい何かに巻き込まれている気がした。」

らしいです。

当然の反応です。なんなら最初から分かっていたほんとうにごめんなさい。

 

ちなみに感想の八割は

 

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でした。

 

結論

自分語を作るのは楽しいけど普段使いには覚悟が必要。

 

今回は先人の例をもとに実際に自分語を作ってみましたが、分析して作る作業自体は結構楽しいものでした。

しかし実際に運用するとイタいエセ方言奴よりもっとイタいゆるキャラに成り下がって惨めな思いをすることになるので覚悟が必要です。

しかしもしゆるキャラ電波さんを目指すことがあればぜひこの記事を参考に自分語を作ってみてくださいね!

それでは今回はこの辺で失礼します。

長々とにょ付き合いくださりありがとうございました!!